神社・参拝
お墓参りに行けないときは?遠方や仕事がある日の故人のしのび方
遠方や仕事のためにお墓参りへ行けないときは、自宅で手を合わせ、故人やご先祖を思い出す時間を持てます。行けないことを罰と結びつけず、今できることと、後日訪ねる予定を分けて考えましょう。
目次 7項目
行けない事情と、思う気持ちを分けて考える
お彼岸やお盆が来ても、仕事の休みが取れない、交通費や移動時間の都合がつかない、体調が悪いなど、参拝できないことがあります。行きたいと思っているのに行けないときほど、日付が近づくたびに気になってしまうかもしれません。
墓参りは、故人やご先祖への感謝を形にする機会です。しかし、決まった日に現地へ行けないことだけで、その人を大切に思っていないとは言えません。今いる場所でしのぶ時間も持てます。
「今日できること」と「次に訪ねられるときにすること」を分けると、気持ちを行動にしやすくなります。今日は自宅で手を合わせ、次に帰省できる時期が見えたら墓参りを予定する。そのくらいの区切りから始めてください。
自宅で名前を呼び、具体的な思い出に触れる
静かに座れる場所で手を合わせ、名前が分かるなら心の中で呼んでみます。決まった長文を唱えようとせず、「あのとき助けてくれてありがとう」「最近こんなことがあったよ」と、自分の言葉で思いを伝えます。
写真があれば、一枚を眺めながら、そのときの場所や会話を思い出してもよいでしょう。写真がなければ、好きだった食べ物、口癖、よく一緒に歩いた道など、自分が覚えていることに目を向けます。思い出せる量に多い少ないの優劣はありません。
家族と話せる場合は、故人にまつわる話を聞く時間を持てます。自分が知らなかった若い頃の仕事や、家での様子を知ることもあるでしょう。「どんな料理が好きだったか」「休日に何をしていたか」など、身近な話題から尋ねると、その人の姿を思い浮かべやすくなります。
行けないことを罰や不運に結びつけない
予定が重なった後に嫌なことが起きても、墓参りへ行けなかったせいだと決めつける必要はありません。気になるからといって、体調や天候を無視して急に遠出をするより、落ち着いて次の予定を考えます。
家族へ連絡する場合も、事情を長く弁解するより、「今回は帰れないので家で手を合わせる」「次はこの頃に帰れそう」と具体的に伝えると相談しやすくなります。予定がまだ分からなければ、決まっていないとそのまま伝えてかまいません。
お墓の管理が心配な場合は、参拝の気持ちとは別に、誰が最近訪れたか、清掃が必要かを確認します。代行を頼むことは選択肢の一つですが、利用しなければいけないわけではありません。家族や管理者と必要な作業を話してから判断できます。
それぞれの事情に合う思いの寄せ方
遠方に住んでいる
長期休暇だけに日程を絞らず、帰省できる時期が分かったときに墓参りを組み込みます。混雑する行事の当日にこだわらず、移動の負担が少ない日を選ぶと、現地でゆっくり過ごしやすくなります。
仕事や育児で時間が取れない
家の用事が落ち着いた時間に、手を合わせる短いひとときをつくります。毎日決まった時刻を守る課題にせず、思い出したときに言葉をかける形でもよいでしょう。幼い子どもと一緒なら、故人の名前や思い出を短く話せます。
思い出すと悲しみが強い
写真をたくさん見たり、長く話したりする必要はありません。今日は名前を思い浮かべるだけにするなど、自分が過ごせる長さにします。人に話すか、一人で静かに過ごすかも、その日の気持ちに合わせて選んでください。
今いる場所で感謝を伝える
手元に写真があれば一枚だけ置き、なければそのまま、故人を思いながら手を合わせます。次の参拝予定を決められるなら予定表へ、まだ決められないなら無理に日を約束せずにおきましょう。訪問の予定と、今日しのぶ時間は、それぞれ大切にできます。
故人を思う時間の参考資料
浄土宗「よくあるご質問」は、日々の仏前へのお供えやお勤めも法事に含めて説明しています。自宅での具体的な祀り方や読経は、宗派・家庭の習慣に合わせてください。
今日試せること
- 静かに座れる場所で、故人との出来事を思い出しながら手を合わせる
よくある質問
写真や仏壇がなくても手を合わせられますか?
故人を思い出す時間は持てます。手元に道具がなければ無理にそろえず、名前や思い出を心に浮かべてください。宗派に沿った祀り方を始めたい場合は、家の寺院へ確かめます。