暮らしを整えるヒント
やる気が出るのを待たずに始める方法|最初の動作を決めておく
やる気を待って作業が止まる時は、気合を入れる代わりに最初の動作を決めておきます。本を開く、道具を机に出すといった小さな入口を用意し、その後に続けられる量を選びましょう。
始めるまでに決めることを減らす
「時間ができたら読もう」と思っている本が、そのまま置かれていることがあります。読む時になってから本を探し、どこまで読んだか確かめ、何分使うか考えるなら、読む前にいくつもの判断が必要です。
始める動作を決める方法では、作業全体への意欲を待たず、最初の手順を先に用意します。読書なら、しおりのあるページを開く。書き物なら、前回の最後の一文を読む。道具を使う趣味なら、必要な物を並べるところまでを入口にします。
入口は、自分で動かせる具体的な動作にします。「気持ちを切り替える」「集中する」だけでは、何をしたら始めたことになるか分かりません。机に向かった時にすぐできる内容まで小さくします。
終える時に、次回の入口を残す
作業を始めやすくする準備は、前回の終わりにもできます。読んだ所にしおりを挟む、次に確認する項目をメモする、使う道具をまとめるなど、続きを探す手間を残さない方法です。
特に中断する時は、「続き」とだけ書くより、「この段落の例を足す」「この材料があるか確認する」と、次の動作を残します。再開した自分が、前回の考えを一から思い出さなくてよい形にします。
始める場面も、普段の生活に合わせて決められます。飲み物を用意した後、帰宅して荷物を置いた後など、すでに行っている動作の後へ置く例があります。時間帯を厳密に決めると合わない場合は、生活の流れを目印にしてみましょう。
入口の準備そのものに時間がかかる場合は、道具の数や手順を減らせないかを見ます。毎回、机を全面的に片付けなくては始められないなら、必要な範囲だけを空ける方法もあります。始める工夫を、新たな大仕事にしないことです。
小さく始めることを、休ませない仕組みにしない
休息が必要な日まで、入口だけは必ず行うと決めなくて構いません。発熱している、強い疲れがある、生活上の急な用事があるなど、今日は作業を休む判断も含めて予定を立てます。
また、道具を出せたからと、そのまま長時間続ける義務もありません。最初の動作をした後に、今日は短い範囲にするか、予定していた量まで進めるかを選べます。小さな入口を、結局は大量の作業をさせる口実にしないことです。
何度試しても入口で止まるなら、次の作業が曖昧だったり、今はその目標自体に関心が薄れていたりする可能性があります。自分を怠け者と決めず、何を始めようとしているのか、今も必要なことかを見直します。
読む・書く・道具を使う時の入口
本を読むまでが長い
読む本をその都度選んで迷うなら、次に読む本を決め、読み始める場所を残しておきます。机に座ったらそのページを開くところから始めます。積んである本を全部片付けることを読書の前提にせず、今日触れる一冊の準備を済ませます。
文章を書く手が止まる
最初から完成した文を作ろうとせず、今回伝えたいことを短く書く動作を入口にする例があります。続きなら、前回のメモを読むところから。見出しだけ、例だけと小さく始め、後で並べ直せる状態にします。
趣味の準備が面倒に感じる
使う物が毎回ばらばらの場所にあるなら、まとめて準備できる形へ変えます。ただし、出したままにすると暮らしの邪魔になる物まで広げ続ける必要はありません。出す手順と戻す手順を簡単にし、片付けも含めて負担を見ます。
「始める」を、手の動きで書いてみる
先延ばしにしている作業について、最初に手を動かす場面を書きます。「教材を開き、前回の印の所を見る」のように、実際にできる形にしましょう。次に作業を終える時は、また同じ動作から入れるよう準備を残します。毎回やる気の有無を確かめる前に、何から始めるか分かっている状態を作ります。
今日試せること
- 先延ばしにしている作業の、最初に手を動かす動作を決める