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何度言っても伝わらない時の頼み方|家庭と職場の言い換え例
何度言っても伝わらない時は、注意を強くする前に、相手にしてほしいことが具体的に伝わっているか見直します。「ちゃんとして」よりも、いつ、何を、どこまでしてほしいかを言葉にすると、頼み事の内容を確かめられます。
目次 6項目
同じ言葉を重ねる前に、伝わっていない箇所を探す
「片付けて」「早く出して」と何度も言ううちに、話す側も聞く側も疲れてしまうことがあります。相手が聞いていない場合だけでなく、片付いた状態や、急ぐ理由を別々に思い描いている場合もあります。
見直すのは、頼む内容、話すタイミング、相手が実行できる条件です。自分には当たり前でも、相手には置き場所が分からない、別の作業が終わらない、いつまでに必要なのか知らないという可能性があります。決めつけず、一度確かめます。
「何回言わせるの」という言葉は、これまでの不満は伝えても、次にしてほしい動作までは示しません。繰り返している注意を、その場で実行できる頼み事へ変えてみましょう。
してほしい動作・理由・期限を短く伝える
家庭なら、「散らかさないで」から「食事を並べたいので、机の本を棚に戻してもらえる?」へ変える例があります。どこをどうすれば終わりかが分かる頼み方です。家全体の片付けまで一度に求めず、今必要な範囲を伝えます。
職場なら、「早めにお願い」ではなく「明日の会議で使うので、今日の午後に見られる状態だと助かります。間に合いそうですか」と話します。日時だけを押しつけず、相手が見通しを返せる問いを添えます。
理由は、相手を説得するために長く並べるより、その作業が何につながるかを一文にします。頼み事が複数ある時は、先にしてほしい順番も伝えましょう。全部を同時に急いでいるように聞こえると、相手も着手する場所を選びにくくなります。
頼んだ後で条件を変えた時は、その変更も伝え直します。前の説明を覚えている相手へ、新しい基準だけで注意しないようにします。
言い方を変えても、相手の返事は選べない
丁寧に伝えれば必ず動いてくれる、というわけではありません。相手に時間がない、担当の認識が違う、頼まれたことに納得していない場合もあります。伝え方を工夫する目的は、相手を思いどおりにすることではなく、内容を共有して返事を受け取ることです。
難しいと言われたら、量を減らす、期限を調整する、別の分担にするなど、実行条件を話し合います。毎回同じ人だけが譲る形になっているなら、今回の頼み方とは別に役割の決め方を見直す必要があります。
また、相手が作業に集中している最中に話しかけたなら、「今、短く相談してもいい?」と入口を作る方法もあります。急を要する話は、その理由を最初に伝えます。
よくある会話を、実行できる頼み事へ直す
家族へ「使ったら戻して」と繰り返している
「はさみは引き出しの手前に戻してほしい」と場所まで伝えます。その場所が相手に使いにくいなら、置き場所そのものを相談してもよいでしょう。片付け方の違いを、だらしない性格という話へ広げないことが、具体的な相談を続ける助けになります。
同僚の報告を待っている
「まだですか」だけでなく、「完了していなければ、今できている部分と残りの見込みを教えてください」と求める情報を分けます。完成品を待つのか、途中経過が必要なのかをはっきりさせると、相手も何を返せばよいか判断できます。
友人に予定を決めてもらいたい
「いつでもいいけど早く決めて」ではなく、「予約が必要なので、木曜までに土曜か日曜か教えてもらえる?」と伝える例があります。返事が難しい場合の扱いも、「今回は別の日にしよう」と前もって話しておけば、何度も催促する状況を減らせます。
一つの頼み事を、返事まで含めて考える
次に頼む用事について、してほしい動作と終わりの状態を書きます。話す時は相手の都合を確かめ、伝えた後に返事を待ちましょう。「分かったはず」で会話を閉じず、難しい部分があれば条件を調整します。頼み方の見直しは、言い換えて終わりではなく、双方の理解を確かめるところまでです。
今日試せること
- 繰り返している注意を、してほしい動作と期限の文に書き直す
- 頼む前に、今その話を聞けるか相手へ確かめる
- 返答を聞き、難しい場合に変えられる条件を相談する