暮らしを整えるヒント
自分との約束を守るには?続けられる量と再開の仕方を決める
自分との約束を続けるには、頑張ればできる量よりも、普段の生活で守れる量から決めるのが出発点です。忙しい日に小さくする方法と、途切れた後の再開方法まで用意しておくと、一度できなかっただけで終わらせずに済みます。
一度できる量と、繰り返せる量は違う
休日に一時間読書ができても、平日の夜に同じ時間を取れるとは限りません。気分が乗った日の量をそのまま毎日の約束にすると、生活の変化があるたびに守れない約束が増えてしまいます。
まず、普通の日に使える時間と、その前後にある用事を見ます。「毎日勉強する」なら、何をどこまでやるかを決め、「帰宅後に教材を開いて前回の続きへ目を通す」のように、始める場面まで具体的にします。
小さな約束は、目標を小さく諦めるためのものではありません。自分で決めたことを実行し、その事実を積み重ねるための単位です。もっと進める日は進んで構いませんが、追加でできた量を翌日からの最低条件にしないようにします。
普通の日と忙しい日の二つを用意する
たとえば、通常は数ページ読む約束でも、忙しい日は前回の続きの一段落を読む形にできます。片付けなら部屋全体を対象にせず、使った机を作業前の状態へ戻す、という決め方もあります。どちらも実行したか自分で分かる内容にします。
小さい版を作る時は、元の約束とつながりを残します。勉強の約束なら、教材の続きを確認するところまで。運動の代わりに全く関係のない用事を数える、といった変更では、何を続けているのか分かりにくくなります。
記録するなら、普通の量と小さい版を別の印で残してもよいでしょう。大切なのは印の数を競うことではなく、今の約束が実際の暮らしに収まっているかを見ることです。小さい版ばかりになるなら、通常の量が多すぎないか見直します。
人と過ごす時間が多い日には、一人になる時間を勝手に前提にしないで、実行できる場面があるか確認します。できる場所まで考えておけば、帰宅してから急いで約束を消化する予定にせずに済みます。
守れなかった日の罰を作らない
一日休んだら翌日に倍にする、好きなことを禁止する、といった罰を入れると、再開する時の負担も増えます。空いた日を埋めるより、次に戻れる場所を用意しておきましょう。読書なら最後に読んだ所へしおりを残すだけでも、続きを探す手間が減ります。
体調が悪い日や、休息が必要な日は約束を休んで構いません。続けるための工夫と、無理を押して実行することを混ぜないようにします。休んだ理由を長く弁明する必要もありません。
何度も同じ理由で途切れる場合は、自分への評価より設計を変えます。夜には時間が残らないなら朝の短い時間へ移す、道具の準備が負担なら前に用意するなど、実行できなかった場面に合わせて調整します。
忙しい日・忘れた日・飽きた日の扱い
忙しくて予定どおりにできない
始める前に「今日は小さい版」と決めます。量を減らしたまま何となく罪悪感を抱くより、選んだ内容を終えたか確かめます。忙しい時期が続くなら、その期間だけの約束として量を改めてもよいでしょう。
約束自体を忘れていた
忘れた分を後から詰め込まず、思い出した日に普段の量へ戻ります。同じ場所で忘れるなら、道具を目に入る所へ置く、すでにある生活動作の後へ結びつけるなど、思い出すための手掛かりを変えます。
内容が合わなくなってきた
守り続けることだけを目的にしないで、その約束で何をしたかったか読み直します。選んだ教材や方法が今の自分に合わないなら、内容を変更して構いません。約束を見直す日を決めておくと、気分で毎日変えることと、必要な修正を分けられます。
次に守れる約束を、一文で残す
「どの場面で、何を、どこまで」を一文にし、その下に忙しい日用の短い形を書きます。再開の合図も添えておきましょう。守れた日は、特別な褒美を用意しなくても「決めたところまでできた」と事実を認めます。自分を信じる土台を、実行した小さな約束から作っていきます。
今日試せること
- 続けたい約束に、忙しい日用の小さい版を書き添える
- 途切れた場合に再開する場面と最初の動作を決める